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多忙の人

誰彼を問わず、およそ多忙の人の状態は惨めであるが、なかんずく最も惨めな者といえば、自分自身の用事でもないことに苦労したり、他人の眠りに合わせて眠ったり、他人の歩調に合わせて歩き回ったり、何よりもいちばん自由であるべき愛と憎とを命令されて行…

期限付きレンタル

というわけで、人間の生き物としてのオリジナルな部分は「心」=「身体」なのですが、それは人間に内蔵された「内なる自然」である、と見ることも出来るのではないかと思います。そう考えますと、「心」=「身体」とは、自分を形作ってくれてはいるが、自分…

Know Thyself

Consciousness must not direct our actions in the sense that we should do only what we realize consciously and on reflection is the most appropreate thing. We should do what our gut feeling tells us. We must take our own lives seriously, an…

脳は不確実性を楽しむ

シュルツ博士の続報がまた面白い。合図と餌の関係に「確率」を使ってみたのである。確率が100%だったらいつでも餌が出る、0%だったら餌は出ないという具合だ。博士はこの確率をいろいろと変えてみた。するとドーパミンニューロンの活動は確率50%で最大になっ…

人生を騙し取られた人間

情報を受けるときは、まずはお金に対する意識を消すことが重要です。それが魔女狩りに遭わないための鉄則であり、自分で考え、自分で判断するための力を蓄える道でもあるのです。 なにせ、詐欺にお金を騙し取られるというのならまだマシな話で、彼らが騙し取…

知識と認識

人間の認識という観点からいえば、認識は、先に知識があってそれが生まれます。多くの人は、先に認識があって知識が獲得されると誤解していますが、これは逆です。最初に獲得された知識によって、認識が左右されるということです。 現代版 魔女の鉄槌 作者: …

外発的動機付け

外発的動機付けとなるものは、何か食べられるとか、この書類が終わったらタバコを吸おうとか、一ヶ月間働いたら給料がもらえる、といった具体的な褒美である必要はなく、もっとも原始的で安上がりな方法は、「褒めること」です。褒められたら、どういう訳か…

億万長者はわがまま

億万長者たちはある意味では自己中心的でした。自分の目標、価値観、展望をきちんと持っており、他人の価値観によって自分のやり方を変えさせられるようなことに甘んじる人はいませんでした。彼らに対する他人の期待や、他人の要求に彼らがぺこぺこして追従…

知恵を得る方法

結局のところ、人間はふたつの方法で知恵を得るしかない。ひとつは読書、もうひとつは自分より賢い人間とのつきあいだ。 ウィル・ロジャース(アメリカの作家、評論家) 金持ちになる男、貧乏になる男 作者: スティーブ・シーボルド,弓場 隆 出版社/メーカー…

お金に対する考え方

休暇中の娯楽に手にした一冊。 貧乏になる男は自分のニーズより他人のニーズを優先するように幼いころから教え込まれている。慈愛に満ちた崇高な哲学のようだが、おそらく最悪のアドバイスだ。 自力で財産を築いた金持ちはみな、財をなす課程では自分の利益…

脳にとって真実はどうでもいい

単純な脳、複雑な「私」 動画特設サイト 単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス) 作者: 池谷裕二 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/09/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 真ん中の十字に集中。 真実は、緑の円など存在しない、そ…

鬱と止観

この絶望した男の視点、絶望眼が鮮明になると、世のほとんどのものはグレーに見える。もちろんこれはただの鬱の症状である。脳内のエリア25がほとんど機能しなくなるだけだ。そのおかげでほとんどのものに感動しなくなる。人はそれを病気と呼ぶ。でも、おか…

独立国家のつくりかた

何かを変えようとする行動は、もうすでに自分が匿名化したレイヤーに取り込まれていることを意味する。そうではなく、既存のモノに含まれている多層なレイヤーを認識し、拡げるのだ。 チャレンジじゃなくてエクスパンド。それがレイヤー革命だ。 独立国家の…

商売と金融の日本史

藤野英人シリーズ2冊目。 もちろん、1投資家の独断と偏見による日本商売史観だが、いやだからこそ面白いと言える一冊。 米国滞在中にテレビのチャンネルを回したら日系人と日本人向けのNHKが放送されており、たまたま観た大河ドラマ『平清盛』を見て以来、…

投資家が大切にしていること

この本は短くてシンプルだが、投資家を志すなら是非とも一読すべき良書なのでご紹介。そう、そう、そうなんだよと頷きながあっと言う間に読み終えてしまった。投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)作者: 藤野英人出版社/メーカー: 講談社…

Market Wizards 7

Q.その一パーセントになるか、それとも残りの九九パーセントになるかの分かれ目は何なのかについて意見がありますか。 はい、その一パーセントになるためには一生懸命トレードに打ち込むことです。それは忍耐力ですね。トレードをすることが好きでなければ…

Market Wizards 6

Q.あなたが従っている最も重要なトレードのルールは何ですか。 ナンピンは決してしないこと。 Q.平均的なトレーダーの間違いは何ですか。 大きなサイズでトレードし過ぎることと、利喰いが早過ぎること。 Q.あなたは損が続いているときどう対処します…

Market Wizards 5

Q.いつ頃、敗者から勝者になったのですか。 エゴと金儲けの違いがわかった時、間違いを受け入れることができるようになった時からかな。それ以前は、誤りを認めることが損をすることよりも不安だった。いつも何かが起こるのを期待していた。「私は読み切った…

Market Wizards 4

小幅な利食いを重ねて大金持ちになった人はいない。ボイドと一緒に働いた経験はとても重要だった。彼と会って以来、大金持ちになるには彼のようなアプローチをしなければダメだと思っている。つまり、様々な商品をトレードし、リスクを管理し、かつトレンド…

自由と幸福

党は利己的な目的で権力を追求しているのではなく、大多数の利益のためである。党が権力を追求するのは、人間が全体として意志薄弱で臆病な生物であって、自由に耐えることも真実と向かい合うこともできないから、自分よりも強い他者によって支配され、組織…

ただ歌っていただけ

「覚えているかい?」彼は言った。「あの初めての日、森のはずれでツグミがぼくたちに歌ってくれたこと。」 「わたしたちのためにうたっていたんじゃない。」ジュリアが言った。「自分が楽しくて歌っていたの。いえ、そうですらないわ。ただ歌っていただけ。…

1984年

自由とは二足す二が四であると言える自由である。その自由が認められるならば、他の自由はすべて後からついてくる。 一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫) 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2009/07/18 メディア: 文…

Market Wizards 3

Q.どういうトレード・ルールに従っていますか。 (a)損切りは早く、(b)利食いはじっくり、(c)ポジションは小さく、(d)躊躇なくルールに従う、(e)ルールを変えるべき時を知る。 負けるトレーダーが勝てるトレーダーに変身できることはほとんどない。負ける…

Market Wizards 2

トレードで最も重要なルールは巧みな攻撃をすることではなく、巧みな防御をすることだ。毎日私は自分のポジションは間違っていると仮定してみる。自分の損切りのポイントが見えてくるんだ。そうすれば、最大損失の可能性を確定できる。願わくば、自分の有利…

Market Wizards 1

短期間の結果に焦点をあてるのは間違いだと常日頃感じているから、感情的にならないようにしているんだ。 物事がうまくいっても精神的に舞い上がらないようにしている。道の片側だけで暮らしていくのは無理だ。もし、物事がうまくいったときに気分がよくなる…

ばくちを避け、勝てる戦いをする

名将たちは勝てる戦いを好む。難敵に勝つよりも、勝てそうな相手を選んで戦う方がはるかに容易だ。ばくちを避け、大軍を動員し、万全を期して臨む。それが、破滅を避け、確実に成長するやり方だ。 だが、それでも絶対はない。今川義元が織田信長の奇襲に討ち…

利益と損失

トレーダーが利益を出せるかどうかはその日のマーケットによって決まり、どの程度の損失を出すのかはわれわれ自身によって決まる。 「上手なトレードを心掛けるプロのトレーダーはマーケットではなく、実は自分自身と格闘している」 トレーダーの精神分析―自…

ポジションサイジング

私が知っているトレーダーの多くが、自分の取っているリスクの大きさとリターンとの関係をきちんと理解していないことには本当に驚かされる。彼らは連敗によってではなく、わずか数回の損失で資金を大きく減らしている。さらに負けトレード日よりも勝ちトレ…

トレード上達法

トレード技術を上達させるには、まず最初に自分に合った1つか2つのトレーディングパターンを選び、ヒストリカルなデータやリアルタイムのデータによる模擬トレードによってその有効性を確認する。気をつけなければならないのは、最初はそのパターンに基づ…

自分のエッジ(優位性)

自分のエッジ(強み)を見つけるというのはトレードでお金を儲けることよりもはるかに大切である。それは自分という存在を活性化し、生きる意味という人間の最も深い存在理由を確認する価値ある挑戦を見つけることであるからだ。 そうした状況に直面したとき…