商売と金融の日本史

藤野英人シリーズ2冊目。

もちろん、1投資家の独断と偏見による日本商売史観だが、いやだからこそ面白いと言える一冊。

米国滞在中にテレビのチャンネルを回したら日系人と日本人向けのNHKが放送されており、たまたま観た大河ドラマ平清盛』を見て以来、商売の歴史も勉強したいと思っていたところにこの本に出会った。

ちなみに平清盛は視聴率が史上最低だったと知り、信じられないと思った。私はあれほどの傑作はないと思ったけどね。やっぱ大河ドラマを見る層の人たち(主にお年寄り?)って分かりやすいヒーローや偉人が活躍して、悪を蹴散らして行くみたいな単純なストーリーがいいのかね?

平清盛の栄枯盛衰、清濁併せ呑むみたいなのは受けないのかね。主人公平清盛が死ぬ直前に権力の魔力の前に自分を見失い、目の前が真っ暗になるシーンとか最高だったけどね。普通視聴者は主人公があんな風になることに耐えられないのかもな。松山ケンイチ松田翔太の演技も素晴らしかった。

ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義 (PHPビジネス新書)

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