トレード上達法

トレード技術を上達させるには、まず最初に自分に合った1つか2つのトレーディングパターンを選び、ヒストリカルなデータやリアルタイムのデータによる模擬トレードによってその有効性を確認する。気をつけなければならないのは、最初はそのパターンに基づいてトレードするのではなく、単にその形に注目するだけでよい。例えば、自分の得意のパターンが保ち合い圏からのブレイクアウトだとすれば、そうしたパターンが出現する局面を見つけることである。そうしたマーケットの局面をうまく見つけられるようになったら、そのパターンのチャンスをとらえる有利な仕掛け値を研究する。次に模擬トレードによって自分の判断の善し悪しとその理由などを確認する。こうしたプロセスを繰り返していけば、そうしたブレイクアウトは長期のトレンドの途上でよく出現することなどが分かってくるだろう。こうした情報は将来に同じようなマーケットパターンの出現を予測する大きな手掛かりとなる。物事は単純に考え、ひとつのマーケットパターンのトレードをマスターするまで繰り返すこと。トレード技術を上達したいのであれば、どうかこうしたポイントを忘れないでほしい。

 

トレーダーの精神分析―自分を理解し、自分だけのエッジを見つけた者だけが成功できる (ウィザードブックシリーズ126)

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 これも非常に大事なことだと思う。例えば、ゴルフを始めた初心者が、いきなりコースにでて、ドライバーやアイアン、そしてパターなど、それぞれに違った技術や考え方が要求されることをこなしても、なかなか全体のスコアは上達しないだろう。まずはドライビングレンジにて、ドライバーならドライバー、アイアンならアイアンといったふうに一つ一つ丁寧に反復練習するはずだ。

私も含め、トレード初心者が陥りやすい罠は、相場のあらゆる局面で利益を取りにいこうとしてしまうことだ。過去のチャートを見て、あぁここでロングして、押し目増し玉して、この辺で利食い後、どてんショートでやれば、一気に資金は倍だななどと安易に考えて、あらゆる時間足でロングやショートを繰り返した結果、Mr.マーケットにまんまと振り回されて、あっという間に資金がなくなってしまうというケースが多いと思う。以前触れたポジポジ病の原因の一つもここにある。

まずは、相場の環境認識のもと、何を狙いに行くのか、どの時間足で、どのような局面を取りに行くのか等しっかり計画して、一貫性のあるトレードをしていきたい。そうすれば先週末のドル円の二重ダマシのような値動きに翻弄されることもなくなるはずだ。国際金融市場における、タイガーウッズへの道は果てしなく遠い。

 


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