Market Wizards 7
Q.その一パーセントになるか、それとも残りの九九パーセントになるかの分かれ目は何なのかについて意見がありますか。
はい、その一パーセントになるためには一生懸命トレードに打ち込むことです。それは忍耐力ですね。トレードをすることが好きでなければなりません。また、我々の仕事は決してカネに対するこだわりがあってはいけません。カネのためにトレードすることはできません。
Q.いったんカネのことを考え出したらだめになりますか。
ええ。普通の人にはよくあることです。
---トム・ボールドウィン
- 作者: ジャック・D.シュワッガー,横山直樹,Jack D. Schwager
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: 単行本
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これまた重要な点だ。私もこれでかなりやられたことがある。たとえば、月の利益目標までに残り20万だったとしよう。当然、目標のために20万がほしいとなると、相場の環境を無視して、意味のない所でポジションを取ってしまい反って目標手前で何度も資金を減らしてしまうということがある。目標はおカネでなく勝率やリスクリワード比などで立てるほうがいいかもしれない。
一度、ご自身の資金の増減をエクセルでグラフ化してみると面白いと思う。横軸に時間、縦軸に総資金量である。面白いことに、相場と同じように、そのカーブにも抵抗線や支持線、トレンドラインなどが引けることに気づくと思う。
私の場合、だいたい資金が大台を更新するわずか手前、まるでそこに抵抗線があるかのように止められている場合が多いのだ。そういう場合はいつも、トレードをする時におカネのことを考えてしまっているからである。市場は私のキャピタルカーブなどは考慮してくれないのである。とにかくトレードが上手くなろうと夢中になって、忍耐強く、良いトレードを繰り返した時、気づけばそのような壁が破られているのに気づく。