T-fund's blog

案ずるな、答えはすべて君の中にある。Know Thyself and Be Thyself.

投資の目標設定

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皆さんは、投資やトレードをする場合、目標を設定しているだろうか?またどのようにその目標を設定しているだろうか?ただ漠然とお金が増えればいいなとか、月に10万のお小遣いを稼げればいいなといった場合が多いのではないだろうか。

自分がほしい金額の絶対値を目標に設定するのもいいが、時にそれが独りよがりな願望だけで非現実的となり、無理な投資やトレードをしてしまいお金が増えるどころか、減らしてしまっていると言う場合が多いのではないだろうか。

一般的にヘッジファンドなどのファンドマネージャーが設定する目標は絶対額ではなく、運用する資産に対する%で設定されており、それを上回るかどうかでファンドの評価がなされるのが普通である。皆様の中にもしっかり月利や年利などの目標を立てて運用している方も多いと思う。

じゃ、この%は、なにを根拠に決めればいいだろうか?通常投資会社などが顧客に目標値を公開する場合は、何かしらのインデックスをベンチマークとして使うことが多い。日経平均TOPIX、ダウなどがそれにあたる。つまりいくらファンドが行うアクティブ投資の結果がプラスであっても、日経平均などのインデックスの利益率を上回っていなければ、投資家としては、そのファンドへの投資は失敗ということになるのだ。それもそのはず、もしその投資家が市場の平均値であるインデックスに投資していれば、より低い手数料で、そのファンドに預けるよりも、無理なく儲けることができたのだから。

運用ファンドの視点から言えば、あらゆる運用コストを使って、せっせと頑張ってアクティブ投資をした結果が、なんと何もしないでも上がっていったパッシブ投資であるインデックスに負けたとあれば、その投資活動自体が無意味であったと言うことになってしまうからだ。まさに、骨折り損の草臥れ儲けである。

で、最近はよくアクティブ投資はパッシブ投資(インデックス)に勝てないことが、統計的に証明されつつあるようだ。つまり、超優秀な人材が運用するファンドでさえも、市場に勝つのは至難の技というわけだ。情報・資金・インフラ設備でそうとう不利な立場にある個人投資家やトレーダーに至っては言わずもがなというところ。

株やFXの短期トレードで儲けようとしている方のほとんどがアクティブ投資(デイトレなどは超アクティブ投資と言える)をしていると思うが、本当に自分は長期的にインデックスに勝っているか、もう一度確認してみてはいかがだろうか。そしてまずは目標として市場の平均値であるインデックスを%利益で上回ることに設定してみてはいかがだろうか。それでもし、どうあがいても市場に勝てそうにないと判断すれば、インデックスファンドなどへの長期投資に切り替えることも一考に値すると思う。

で、この話にはまだ続きがあって、単に%で上回ればそれでOKという単純なものでもない。なぜなら、その利益率は、とったリスクつまり利益変動幅に対して計測されなければならないからだ。例えば、次のAさんとBさんとを比べて、どちらが優秀なトレーダーだといえるだろうか。

A:- 50, -100, -30, + 50, +150 = 合計20万の利益

B:- 5, - 3, 10, 8, 10 = 合計20万の利益 

利益は同じ20万だが、この場合Bさんのほうが圧倒的に優秀だということがわかるだろう。それは利益の変動幅(ボラティリティ)がBさんのほうが圧倒的に少ないからだ。つまり、少ないリスクで得た20万と多くのリスクをとって得た20万ではその価値が異なるのだ。このように、利益をリスクを加味して数値化したものに、シャープ・レシオというものがあるが、これについてはまたの機会に触れたい。

要は、レバレッジマックスにして、心臓バクバク、脂汗かきながら、やっとの思いで、インデックスを上回ったところで、それは本当に市場に勝ったことにはならないのである。

アクティブ投資否定、パッシブ投資礼賛本はいろいろあるが、下記に代表的なものをご紹介しておく。これを読んでもなお、自身の投資センスと実力を信じ、アクティブ投資で儲けようと思えるなら、それは投資家として本気の一歩を踏み出した瞬間なのかもしれない。

 

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