シン・ゴジラ

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シン・ゴジラを鑑賞。歴代のゴジラシリーズを見たこともなく、エヴァンゲリオンのファンというわけでもないが、ナウシカ巨神兵プロトンビーム(?)の場面を担当した庵野秀明が監督ということで、これは是非、庵野ゴジラを見てみたいという理由だけで鑑賞。

結果、ゴジラプロトンビームは期待を裏切らず爽快だった。これ以上でもこれ以下でもない映画です(笑)。わずか数分のこのシーンのために2000円近くも払い2時間を費やす、これ以上の贅沢があろうか(笑)。

なんか、組織云々とか、原発問題とかは既に使い古されたテーマだし、それを中心にこの映画を見てしまうとイマイチになってしまう。組織の人間模様を描く上では三谷幸喜作品に及ばないし、原発問題を扱うにはゴジラというあまりにも現実離れした存在がそのシリアスさを奪ってしまう。

細かいところでは、石原さとみの英語シーンには笑ってしまう。ネイティブスピーカーの役で出ているはずなのに、発音イントネーションが日本人英語丸出しで、さらに滑舌の悪い日本語と混ぜて話すので何を言っているか聞き取りづらく、まるでコントかNOVAの宣伝のようだった(石原さとみファンへ悪意はありません、キャスティングの問題です。)。

そして、もうちょっとメインの破壊シーンを派手にやってほしかったな。富士山を真っ二つに割るとか、月に穴をあけるとか(下参照)。

あと、やっぱり映像技術とロケはハリウッドにやってほしかった(予算の問題だろうが。)。あれだけのパニックと破壊なのに逃げ惑う人々の局所感と、破壊後の東京の何もなかった感はいただけない。ゴジラが鎌倉に現れた時も海岸を走る車の平常運転っぷりね(笑)。日本での映画の撮影ロケはいろいろ規制やら何やらで大変なんだろうね。

ということで、時間とお金に余裕のある人は数分感の爽快感(あと初期ゴジラのキモ可愛さとか?)を求めて映画館に行くべし。