恥からの回復力

恥からの回復力とは、そのときにこう言い返せる力である。「たしかに今はつらい。失望している。つぶれそうだ。それでも私にとって大切なのは、成功し、評価され、是認されることではない。私にとって大切なのは、思い切りやってみる、ということだ。事実、私は果敢に挑戦したのだ。恥よ、どこかへ消え失せてしまえ」

 恥によって自己肯定感や人とのつながりを封じられると、自分の弱みを受け入れ、素のままの自分をさらすことはできなくなる。だからここで腹をくくろう。恥という体験を、理性でも感情でも克服しよう。偽りなく生きるという人生の本業に専念するために。

 

本当の勇気は「弱さ」を認めること

本当の勇気は「弱さ」を認めること

 恥が文化レベルにまで根付いてしまった日本人が読むべき一冊。

ただし、日本で美化されている恥の概念と英語の"shame"はニュアンスが少々異なるが(訳者も悩んだはず)、本文を通してその辺のニュアンスの違いは読者の脳内で変換すべし。

弱さをさらけ出すこと(卑屈になったり、それを披露することで注目を集めようとする行為ではない。)が本当に勇気がいることは誰もが認めるところだろう。

生きるとは、弱さや醜さを含めて、”生”であることを認めることだ。

下の番組が最近人気があるのも頷ける。人は弱さをもさらけ出す者に魅かれるものだ。それがどんなに勇気のいる事かを理解しているからであろう。

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 著者のプレゼンテーションはこちら。すでに2000万回近くも見られている。

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