どうすればいいのでしょう。

自分に確固たる自信があるかどうかは、大富豪たちが人を見るときに重視するポイントです。

たとえば大富豪たちは、「どうしたら成功できますか?」とか、「何をしたらいいでしょう?」と聞いてくるような相手は、あまり評価しないでしょう。

評価されるのは、こういう質問をする人間です。

「僕はこういう経験をしたことがきっかけで、今はこういう方向性を目指しています。あなたの場合はどうだったのですか?」

つまり自分の決めたことに自信を持ち、しっかり目標を持って人生を歩んでいる。それならば応援してあげようという気になるわけです。自信を持てば、いい仲間を引き寄せるうえ、目標に向けた推進力も生まれてきます。根拠のない自信でいいので、しっかりと自分を認めることが大切です。

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

 

ロスチャイルド等の世界の富豪と接してきたという著者だけに、説得力あり。

成功者は意外にHowにこだわらないのは事実だ。まずはWhyに基づくWhatから入り、Whenを明確にする。Howは後付けで辻褄を合わせて行くと言った感じだ。一般的にはこの考え方は逆だろう。資格や専門知識が重宝される所以だ。

 

さて他の引用を見てみよう。

私のところに相談にくる人も「どうしたらいいんでしょうか?」という質問をする。答えを求めているのである。この人たちは偏差値導入以降に育っているので、今までつねに答えを求め、それを覚えたり実行したりしてきた。つまり、答えというものは与えられるもの、と思っているのである。

だから私は、「どうしたらいいかは、あなたがどういう人生を送りたいかによって異なります。あなたはどういう人生を送りたいのですか?」と聞くことにしている。まさに、それがわからなければアドバイスのしようもないからである。

しかし大多数の人は、この単純な質問に答えられない。逆に、「大前さんは私がどうすべきと考えるんですか?」と聞く。だから、ここから先は堂々巡りになってします。

人生ひたすら親の言うとおり、先生の言うとおり、上司の言うとおりに生きてきて、そしてはじめて「あなたはどういう人生を送りたいの?」と聞かれた瞬間なのである。他人の人生を生きてどうして満足できるのだろう、とは思わないのだろうか。

やりたいことは全部やれ!

やりたいことは全部やれ!

日本最強の経営コンサルタントであった大前氏にも答えられない質問とは、ある意味破壊力抜群である。さすがは日本の偏差値教育が生み出した秀才たちといったところ。

 

たとえお父さんに家を追い出されても、技師になるという志を貫徹するなら、君は工学を勉強する方法や手段が見つからないと言うでしょうか。君は誰かに頼みこんだり、友達を頼って行くでしょう。生はとてもふしぎです。何をしたいのかが明確になったとたんに、何かが起きるのです。生が助けに来てくれます。友人、親戚、先生やおばさん、誰かが助けてくれるのです。しかし、お父さんに家を追い出されそうだからと、やってみるのを恐れているなら、君は迷ってしまいます。恐怖から何らかの要求に屈するだけの人たちは、生は決して助けに来ることがありません。しかし、君が、「これが僕の本当にしたいことだから、追求していこう」と言うなら、そのときは奇蹟的なことが起きるのに気づくでしょう。君はお腹をすかせたり、やりとおすために苦労しなくてはならないかもしれません。しかし、君は単なる誰かのまねではなくて、価値ある人間になるでしょう。そこが奇蹟的なのです。

子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)

子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)

 そういう迷えるエリート候補生に本書の著者は厳しくも優しく語りかける。失敗してごらん、反逆してごらん、と。