アファメーション ③成長強迫症から離れる

なぜ最初に心の準備をするのでしょう?なぜすぐに行動に移らないのでしょう?行動重視の人は、新しい将来を想像したとたん、すぐにでもそれに向かって行動を起こしたくなります。すぐに「どうやって」を思いつこうとします。「そうだ、この方法でできる」と。しかし、即座に行動を起こしてしまうと、悪いことが三つあります。

⑴感情的要素を制限してしまう。

⑵最初か二番目に浮かんだアイディアに縛りつけられる。

⑶ほかの人たちがチームやプロジェクトに参加する機会を排除してしまう。

さらに、すぐに行動に移れば、古い自己イメージと心構えのまま、新しい状況の中に身を置くおそれがあります。あなたは自分のコンフォートゾーンから遠く離れた場所にいます。一度は新しい状況に見合った振る舞いができたとしても、すぐに古い自分へ、古いコンフォートゾーンへと戻ってしまうでしょう。物事がそうあるべき状態について、頭の中のイメージをまだ変えていないからです。

アファメーション

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 自己啓発で変われない理由その2。本屋に行くと真っ先に自己啓発コーナーに飛びつく真面目で優秀な悩めるサラリーマン?の方々が陥りやすい罠を分かりやすく説明している。そういう人は、自分は今のままではダメだ、変わらなければ、成長しなければ、とある種強迫症的に自己啓発本にかじりつき、書いてある事をすぐさま実行しようとする。そして、目に見える変化がすぐに現れないと知るや、「あーやっぱりだめだ。自己啓発なんて意味がない。」といって元の人生に戻って行く、あるいはこの本ではだめだ、あの本にしよう、いやあのセミナーだ、この情報商材だ、と自己啓発ビジネスにめり込むかの2パターンが多いのではないか。そして、自分には無理という意識は、以前より強化されてしまうという本末転倒な結果になってしまう場合が多いのではないか。

まぁそう簡単に諦めずに、冷静に考えて行きましょうというところ。

前回の記事にも書いたが、まずは自分が本当に変わりたいのか、変わりたくないのか問い直す事が重要。それで、変わりたくない、あるいはよく分からないと言う場合は、焦って行動するのを止めて、静かに自分の心の声に耳を傾けてみてはどうだろうか。テレビを消し、パソコン、携帯の電源を切り、”何もしない"ということを全力で”する”のだ。

滔々と流れる思考をあるがままに観察し、心静かにしていれば見えてくるものもあるかもしれない。何もなければ、何もないことをただ楽しめば良いではないか。

要は、変わらなきゃ、成長しなきゃという執着から一度離れてみるのだ。そのような強迫観念すら、他人に植え付けられたものではないかと疑ってみる事だ。

引用を続けよう。

「答えはそこにある。今はまだ見えていないだけだ。でも、すぐ見えるようになる」

そして、自分についても周囲の人についても、そう信じなければなりません。もし私があなたに能力が欠けていると思い込めば、あなたが成功するのはむずかしくなります。

焦らずに、自身の思考や周辺で起こる事象、それに対する自身との関係性にただ注意を払い、本を読み、人と会うことで少しずつ自身の盲点に光を当てて行けば良いのではないか。視点の幅が広がる、思考の抽象度が上がる、それがすなわち成長を意味するのだから。