GAPについて その①

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昨日は、所謂”窓(GAP)”埋めを狙ってみごと成功したが、ここで少し投資を始めて間もない方に向けて、窓(GAP)とはなにか簡単に説明しておきたい。まずは次の図をみていただきたい。f:id:T-fund:20131015051644p:plain

チャート上に赤丸で示した部分が窓(GAP)とよばれる空間だ。チャートの値動きとは価格の連続した変化を表したものなのでこのようななにもない空間ができることは通常ないが、月曜日に市場が開くときだけは別だ。実は土日でも取引は継続されていて、通常皆が休んでいる土日の間になんらかの理由で大きな値動きがあると、このように月曜の日本時間で市場が開いた段階で、先週末の大引けとの価格差が発生してしまい、上図の”ブラックホール”のような空間ができるのだ。で、ご存知の方も多いと思うが、基本こういった窓は”閉め”られます。どういうことかというと次の図をみていただきたい。

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開いた空間をなかったことにするかのように価格が窓を開ける前までの水準に戻っているのがわかる。これを窓を閉める、GAPを埋めるなどと言われる。

で、窓が埋められると決まっているなら、それだけを狙って毎回トレードすれば全員ミリオネアになれるじゃないか!とお思いなる人もいるかもしれないが、その通り!

ただし、窓は閉められるといってもそれが”いつなのかは誰にもわからないのだ。1時間後かもしれないし、1週間後かもしれない。へたしたら10年後かもしれない。実際、このアベノミクス上昇の過程で埋まっていない窓がある(下図参照)。

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84円後半から85円前半までの窓が未だに閉められず、開きっぱなし。これが埋められるのはいづだろうか。3年後か5年後か。もしかしたら、これが閉められるを期待していまだにこの辺のショートポジションを持っている猛者がいるかもしれない。このように窓が即座に閉まらない場合も極まれに存在するので要注意。逆に窓が閉まらないということは、それだけトレンドが強いということの証拠でもあるのだ。

で、実は本当に重要なことは、この窓がどのような局面で発生しているか、そして窓が閉められたあとどういう動きが予想されるかということのなのだが、この点は長くなりそうなので、また次の機会にとっておこうと思う。