年利1000%の壁
さて、投資に携わるものにとって年利1000%という数字はどう考えてもありえない数字と言っていいだろう。だが実際にこの数字をたたき出している投資家やトレーダーは存在する。有名なラリー・ウィリアムズもその一人だろう。彼が1987年のロビンズカップで短期間に驚異の11,376%というリターンをたたきだしたのは今でも伝説である。113倍といえば100万円がおよそ一億円になるということだ。考えられない数字である。しかし、これもまた投資の世界で現実に起こりうることなのである。このような伝説的な投資家やトレーダーは他にも数多くいる。しかし、本当にそのような驚異的な数字をたたき出し続ける人は実際はほんの僅かに過ぎないだろう。実際、伝説的トレーダーといわれた人でも最後には破産して自殺したり(ジェシー・リバモアなど)、ふたを開けると実は投資で食べていけず、書籍や講演で生計を立てていたとか(ギャン理論で有名なウィリアム・ギャン)いう人もいる。
ではどうすれば、年利1000%を越えるような投資やトレーディングが可能となるだろうか。私が現状考えられる方法としては、2つあると思う。
①徹底的なトレンドフォロー戦略
上記のジェシー・リバモアが得意とした手法。彼のとった手法はまず、自分が考えた方向にポジションをとる、で相場がその方向に実際に動き、彼の分析が正しいと証明された時点で増し玉をする、また相場が上る、増し玉をするを繰り返すのだ。ピラミッドのようにポジションを積み上げていくので、これをピラミッディングと呼ぶ。伝説のトレーダー集団タートルズも似たような手法を使っていたようだ。一見簡単なように思えるが、これを実際やるには相当な技術と精神力がいる。なにせ勝っているのにとことん利食わないのだ。それどころか、ポジションをどんどん増やしてリスクを増やしていくのだから。私も自信がある時はこれをするが、まぁ頑張って3階建てくらいのピラミッドしか作る勇気は今のところない。資金的余裕があれば20階建てくらいまでやってみたいが。。
②Mindful Trading
マインドフルトレーディングと呼ばれるものがもうひとつの方法だと思う。Mindeful、つまり”全ったき意識”とでも訳せばいいだろうか。簡単に言うと釈迦のような境地でトレーディングを行うことだ。欲望も恐怖もなく、ただ研ぎ澄まされた全体意識を持って淡々と神がかり的にトレードしていくと言った感じだ。左脳中心ではなく右脳中心でのトレーディングとでもいえようか。どんなに優れた頭脳の持ち主でも、思考(左脳)にはどうしても限界があるというわけだ。これは有名なタープ博士のSuper Traderやマーク・ダグラスのZONEという書籍の中で説かれる類の方法である。よってタープ博士は著書の中で瞑想を欠かさずにすることを薦めていたりする。ちなみに瞑想はアメリカのシリコンバレーなどでもちょっとしたブームで、一流のビジネスマンには欠かせない習慣となりつつあるようだ。瞑想は大事なテーマなので別の機会に触れたい。こちらも当然実現するには敷居が高い。そもそもそんな高い意識状態でいられるなら、もうトレードでお金儲けする必要ないんじゃないかというレベルだ。
下に、今上げた方々のお薦め書籍を貼っておくので、興味のある方は挑戦してみてはどうだろうか。
- 作者: ラリーウィリアムズ,Larry Williams,林則行,林康史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1996/12
- メディア: 単行本
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- 作者: リチャードスミッテン,Richard Smitten,藤本直
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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- 作者: カーティス・フェイス,飯尾博信+常盤洋二,楡井浩一
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/10/17
- メディア: 単行本
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