10月第三週に向けて

来週の市場のメインテーマは引き続き米国の債務上限と政府閉鎖問題と思われる。非常に重要な週になると考える。今後の中期シナリオとして主に下記を想定している。

①債務上限が長期間で引き上げられる→米国経済の回復を示す経済指標データが続出→バーナンキがQE縮小を示唆→次回FOMCで実際にQE縮小が始まる。

②債務上限が長期間で引き上げられる→米国経済の下降を示す経済指標データが続出→バーナンキがQE縮小せずイエレンへバトンタッチ→QEをだらだらと延長

③債務上限が期限ぎりぎりまで揉めるが短期間を条件に引き上げられる→①と同じ

④債務上限が期限ぎりぎりまで揉めるが短期間を条件に引き上げられる→②と同じ

⑤債務上限が揉めた上一時的にデフォルトへ

 

他にもパターンはあるだろうが大まかにこんな感じである。①であれば2011年2月から始まる上昇トレンド第五波開始と見る。④であれば、しばらく三角持合継続、万が一⑤なら、リーマンショック以来の金融危機発生??。ちなみに日本のイベント発のトレンド発生は今のところ考えていない。昨年の政権交代と黒田異次元緩和以来、日本イベント発で大きく動くことはなかったし、アベノミクスは既に市場に折込まれているはず。直近高値103円半ばを付けてから、焦点は常に米国およびドルだったし、今後もしばらくはそうなると見る。

さて、テクニカルに見た場合、来週は次の2パターンを想定する。

①米国問題が進展、先週末のアップトレンド継続、月曜は下方向窓明けも考えられる

②米国問題が期限ぎりぎりまで揉める、現状水準で横ばい

 

基本は①で半身で買っていく予定。ただし、純粋にテクニカルだけで見てみると、最近の傾向として、日足で大きく上げて戻しほぼなしで引けた次の日はトレンド継続と見せかけて反転となっていることが多い(下図参照)ので、値動きと米国の情勢を慎重に観察しながら場合によっては短期的売りを仕掛けようとも考えている。短期の下降トレンドラインはしっかり抜けたので、また直近底値を更新してくるようなことはないと思うがいかに・・・

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