10月第二週

先週に続き、今週も相場とのリズムがかみ合わず、損益は結局プラスだったが、投じた労力に対する実績およびプロセスは非常に良くなかった。リズムを崩すきっかけはもちろんバーナンキFRB議長のQE縮小先送りだった。そして、米国のデフォルトと政府閉鎖の市場への影響を過小評価しすぎていた。こんな茶番劇でも2円弱も下げるとは、市場がいかに不透明性に敏感かということと、そして円の安全資産としての健在ぶりを再認識させられた。しかし、一方でこれだけの危機に直面しながら直近高値からわずか3円弱しか落ちていないのはドル円の底堅さを示しているとも言える。

さて今週は火曜日、日本時間早朝の96円半ばで底を打ったと仮定して買いポジションをとった。先にも述べたように日本時間がピボタルポイントとなることは以外に多い。ちなみに、トレンド反転で起こる現象はだいたいいつも同じだ。そこではおそらく最後の投げ売りか、トレンドの最終局面でトレンドに乗っかってしまう臆病もしくは強欲な投資家による行って来いである。おそらく日本時間でこれがよく発生するのは、米国時間での大きな上げ(下げ)を早朝の日本で眠けまなこで見た投資家たちが、焦って損ぎりするか、米国がこれだけ上げ(下げ)たのだからと調子にのって乗っかったらだれも付いてこなかったといった場合だろう。こういう局面でローソク足をみると所謂大きなヒゲを形成するのはこのためだ。反転のパターンとしては大きなヒゲをつけたあと直近の戻し高値を僅かに更新し、その後また底値に向かってゆっくり戻す。であぁ底値をまた更新か?と思わせて底値を切り上げるかダブルボトムで反転するというパターンが多い(下図参照)。

話を戻すと、思惑通り底値を目前に下げが止まったので、より確信を得た私は増し玉をしてリスクをとり、次の高値更新で上げがいったん止まったところでポジションをひとまずすべて清算した(計100pips)。とここまでよかったのだが、次の押し目を拾うチャンスを逃したあとは先に述べたとおりだ。戻しを狙って逆張りし、コツコツと先の利益を削られてしまい、まったく非生産的なトレーディングをしてしまった。木曜にその削られた分を取り返したため、全体ではnet +140pipsほどとなった。

NY時間はまたわずかに高値を更新して引けている。週末に米国でなんらかの進展があるだろうとの市場の目論見だろう。さて来週のドル円やいかに。

 

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